『本棚の整理』
今回「著者目録」での書籍の照合から、あっちの本棚、こっちの本棚と、如何に乱雑に本棚に並べていたことがわかる。書籍は火災などの万が一を考えて、前沢と岩下の実家に分けてあるので、和平さんの同じ本があったとしても、事務所から頂いた他の本もあるので中々の冊数になる。本棚の高さもあるが目録と同様に年代から追って「和平の歴史」が並ぶことで、文庫に訪れた方々へも「わかりやすく」検索して頂けるのではないか。
小説途方にくれてから全集を含めば400冊余り。まぎれもなく立松和平は作家だった。
『うれしい連絡』
登録の無い携帯番号から連絡がはいり、聞けば文庫をのぞかせてもらったとの事、今回は友人を連れて「道元の月」のビデオを鑑賞したいとの事だ。わざわざならビデオをお貸しするから送るとも申し上げたがわざわざ来たいと言う。それこそ小さなテレビ画面での「道元の月」。大沼さんには笑われるだろうが、炭を熾した座布団敷きの囲炉裏の間、温かさでは歌舞伎座にひけをとらなくも、多くの方においで頂く為に機器の準備もしなくては。
『尾瀬国立公園田代・帝釈山』
平成19年日光国立公園から、十分な環境調査も無いままに、会津駒ヶ岳、田代・帝釈山を含むエリア拡張により29番目の国立公園として尾瀬国立公園が誕生した。地元では観光客の増加が望める大きな期待があったが、福島3.11震災の影響もあり、望んだような観光客の流れは起きていない。高層湿原の田代・帝釈山エリアも、入山データのある平成20年猿倉口5,900人、馬坂口5,800人の11,700人から、25年度では4,000人、3,200人、7,200人と4割もの減になっている。魅力ない山ではない、足の便が悪いと言っても昔はさらに不便であったし、現在の山ガールなる登山ブームにも乗れないPR不足が問題と考えられる。
田代山の魅力は、高層湿原の草花だけではなく、岩陰の中に見られる「ヒカリコケ」や、帝釈山側のオサバ草など、本州でも貴重な高山植物の宝庫としの価値もある。紅葉シーズンを終え初冠雪の時期ともなっているが、冷え冷えとした山頂と、山々の360度の眺望は登山者へのご褒美だ。まもなく登山口が閉ざされてしまうが、この時期是非訪れてほしい名峰です。
『11月のゴルフ』
千葉で会社を営む市村社長が、紅葉シーズンも終え、朝も夕げも寒くてクラブが握れないような、初冠雪が望めるゴルフ場にわざわざやってくる。ゴルフは目的ではない、少し遅い「舘岩の新蕎麦」を楽しむ会で、いつもながらなんともありがたい珍客だ。