『法事の挨拶』

　週末法事が続いた。 お寺には集落ごとに一周忌、三回忌、七回忌・・・・・と年忌表が張り出されていて、皆一様に「早いなぁあの人も〇回忌か」と、ついつい懐かしい名前を追いかけてしまう。お寺さんによれば年忌の連絡を入れてもなしのつぶての家もあるようで、村の過疎化、集落内の「空き家」はここまで影響を及ぼす。今回、酒宴の前にお世話になりたくない人と、お世話になりますと頭を下げる人の話をさせて頂いた。本当にご迷惑をかけたくないと考えるか、面倒臭いと考えるか。何もかも面倒だから任せるのか、心底からお願いされたと考えるか、相手はどうあれ、受け手の器量の深さでどうにでもとれるのだから言葉尻は本当に難しい。

『季節の便り』

　宇都宮の田崎亨さんから「途方にくれて」を楽しみにしている事と、家族の近況も含めて元気かと連絡を頂いた。亨さんは療養中なので、普通ならこちらから連絡を入れなくてはいけないのだがついついご無沙汰になっている。田崎さんだけでなく、最近訃報の連絡をしたり、受けたりするがばかりで、何気ない日常の連絡を取り合う事が少なくなっていて反省の一つだ。
　 こちらは秋の紅葉を迎え、新蕎麦や赤カブを食する事の出来るいい季節になっているのだから、今夜は酒の力を借りてでも季節の便りを届けよう。