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『盆踊り・豊年踊り』

 舘岩地区から盆踊り・豊年踊りが消えて久しい。小学校の運動会で地域行事伝承とのことで、仕方なさそうに踊られるものの、本来踊られるべきお盆や秋祭りの際にはなくなってしまった。私も役場にはいった夏からは、当たり前のように青年団活動として、地区を回り寄付を頂きながらお盆に帰郷される方々と盆踊りや秋祭りでの豊年踊りを楽しんだ。昔なら地区の青年活動は当たり前で、そこに参加出来ないようでは一人前とは言われなかったし、今で言う婚活、女性、男性との出会いの場でもあったようだ。無くなった理由は明快で、大変だからだ。特に寄付を頂く行為は何かと難しい。「お前らの酒代か」等々、快く寄付される方ばかりでもなく、特に集落内で何も協力しない家の方は言うに及ばない。誰のためにやっているのか、そんなバカバカしさの積み重ねや、「現代」の流れ的に無くなってしまったのだ。復活の兆しは幾度かあったのだが、一度つぶれた、つぶされたものの立ち上げは大きな労力が必要だ。最近何とかならないかとの声がかかって、前沢集落での開催を提案し、主催は多くの方にご協力を頂くように実行委員会とするのだが、実行部隊を旧舘岩村役場職員としている。村が合併せざるを得ない現状、色々な文化等々無くした責任の一端は私たちにもある。無論役場職員だけの責任でもないが、今、金銭的にも時間的にも余裕があるのは元職員や現職員であることに間違いない。今更ながらでも、もとに戻るよう地域の為に汗をかいてもいいのではないか。そのことで、後ろを振り向けば多くの仲間が後押ししてくれるに違いないと思うが、中々汗を流そうとしてくれる元、現職員がいないところに人間的問題、地域の衰退があらわれている。 先日どこかの集落で、海外からも宿泊客が訪れる農家民宿に取り組んでいる高齢者グループのリーダーが、「若者を呼び戻す、若者がここで生活できる準備をしているこんな楽しいことは無い」と語っていたが、第三セクター等々、新しい取り組みで日本一住みやすい村にも表彰された「舘岩村」を再建したい、一助になりたいと思わないのなら、少しでも多くの寄付金をお願いしたい。今年は無理、それでも来年に是非「盆(豊年)踊り復活」の烽火を挙げたいものだ。多くの故郷応援団にも是非ふるさと納税としてご協力頂こうか。



『子供の夏の行事』

 子供らの同級生が集まり恒例のバーベキューを楽しんだ。ここ数年のうちに肉、野菜、鉄板に炭を用意しておけば自分たちで出来るようになった。それでも炭を熾すまでは時間を要すようだが、何人もいれば文殊の知恵。そのくらいは出来るようになっていただかないとさすがに困るが、まだ飯盒での飯炊きはやっていない。震災等々何があるかわからない時代、観よう見まねでもどんなときにも応用が利くように訓練も必要になってきた。


『韓国からの同級生』

 吉田君から電話があり、今晩の飲み会の誘いかと思いきや齋藤さんが韓国から帰郷しているので来ないかとの連絡だった。ホテルへ着くとラウンジには吉田、斎藤、それに真知子さんがいた。斎藤さんは同級生の中でも優秀で、大学を出てから教員になりどこで間違ったのか韓国へ嫁ぎ、5人の子供に恵まれながら現在も教鞭にたっているという。中学の担任だった、真船、斎藤先生にも参加いただいた初老の同級会の資料を手渡すと、真知子さんともども写真に見入って80人ほどの同級生を一人一人確認していく。同級生で正史君、ムツ子さんが亡くなっていることも伝える。彼女たちは2組で、私の1組の数人が思い出せないと、時の流れか影が薄かったのか本人がいたらさぞ残念がっただろう。一時間にも満たない間だったが、その後吉田君と、斎藤さんは前沢の自宅を訪れてくれた。吉田君は同級会長主催者で当たり前なのだが、斎藤さんも真知子さんも次の同級会への出席を約束してくれた。斎藤さんから韓国へのお誘いを受けたがどうしたものか。そうそう、両名に舘岩村100年の記念事業でまとめられた「広報誌」の冊子をプレゼントした。高価で売れなく倉庫に山ほど積まれている冊子も、紐解いてみれば懐かしい歴史が蘇ってくる。



『水車小屋のオニユリ』

 前沢入口の水車小屋の屋根に咲くオニユリ、町のアマチュアカメラマンの星さんからもオニユリが咲きそうになったら教えてくれと頼まれていた。水車小屋の屋根の修繕が終わり屋根のオニユリも再植栽され今年も見事に咲いた。早速星さんは駆けつけ自慢のカメラのシャッターを切った。昔のフイルムなら枚数を気にしながらだったが今は撮り放題で、直ぐに撮れ具合の確認も出来るから何とも便利だ。冬に展望台からの眺望が悪いと落葉松にからまっていた見事な藤つるが切られてしまい、残念がっていた星さんも今回は円満の笑みで開花期に毎日通うと言う。懐かし風景が保存され、また情報として発信され、ありがたい「一枚の写真」となる。



『山口さん家族』

 16日から来ている山口さんご家族は、毎朝毎晩カブトムシ採取に大忙しだ。大の大人がというなかれ、大人の遊びだ。カブトやクワガタを年を越えて飼うことは意外と難しい。
朝はカラスより早く、晩は蚊に刺されながらと睡眠との戦いにもなるし、日中も釣り竿片手に虫を探す。子供の手が離れてからも大人の遊びとして上手に夏を楽しんでいる。友常別荘ではテレビも映らなく、日常を忘れるところにも価値がある。明日の晩は隣村の桧枝岐歌舞伎を見学にいく。同伴している年老いた母への最高の夜になろうか。