途方にくれてホームページ
ホームへ立松和平関連ページ各地の話題など身近な風景きままに掲示板、投稿関連リンクパージへ
『貴重なスナップ写真』

 今週の「途方にくれて」の写真、2004年1月4日宇都宮での新年会の一枚。新刊へサインをしていただいている一コマだ。会う都度に新刊や古本へサインをお願いし、サイン本は別枠で保管しているが全冊とはいかなかった。
 古本屋へ足を運ぶたびに「立松」を探して、いるのだが最近なかなか手にすることもなく、どうしても欲しい本は通販。それでもなかなか手に入らなくなっているのだから、益々一般の人が立松文学を手に取ることなど皆無に等しくなっていく。「サイン本」は保管するのではなく、「手」にとって頂くようにしたい。それにしても、今回の写真、西島さんのツーショットいい写真だ。データハウス「途方にくれて」ますます覘くのが楽しみになっている。戸崎さんに感謝感謝。
 


『みんな夢を頂いた』

 土曜日、宇都宮市南図書館で開催中の立松和平写真展「釧路湿原」を見に行ってきた。
 それぞれの写真パネルには、和平さん自筆の思いが記されていて、写真プラス色紙展のような感じを受けることもできる。パネルはこちらから貸し出ししていることもあり、館長や青山さんスタッフのはからいで、隣のスペースには前沢集落の資料も多く展示頂いていて、大変ありがたく拝見し、帰りには鶴田の田崎さんを訪ねた。お茶を御馳走になりながら、昭和59年11月25日発行の「グラフ北関東」小説家立松和平を語る、貴重な資料を見せて頂いた。中の、小説火遊びの写真わきに、『火遊びや 遠い軒端に帰りたい 夢を捨て この身を捨てて ゆく旅は』と書いてあり、それをお気に入りの言葉として「色紙」として額に納めている。「わっかの会」会長として長くお付き合いのある田崎さんは、飲むたび、話すたびに多くの夢を頂いたという。和平さんは、訪れた先々で「夢」や「人」を結び付けてくれ、足尾や知床のように夢が大きな成果を上げた地域も数知れない。亡くなられたことで、現実に戻った方もおられれば、まだまだ夢の中をさまよっている方、夢よ覚めるなと様々。政一はいいよな「濃い話しをしているから」。おれ達は飲んで、騒いでいただけかもしれない。それでも、それぞれがみんな和平で「夢」を見ていたかなぁ」と。帰りには、貴重なグラフと額を頂き、立ち寄った塩原温泉の和泉屋旅館でお風呂を頂いた。文豪の宿としても知られる和泉屋さんにも色紙二枚。またここでも夢が語られている。

『瑠璃の夜景』

 郡山市の写真家須賀さんが撮影された前沢の冬の夜景は集落の方に驚きをもたらした。
 今回、広報2月号で担当者が向の山より撮影した「歳の神」も、屋内灯、街灯に照らされた雪明りは瑠璃色を発っし、この写真は何処から撮ったの、いつ頃の写真なのと、新たな写真家の撮影ポイントとなったようで、来年の冬、歳の神等へ多くの方が訪れる予感がしている。雪は昔ほど降らないにしても、ここに暮らす人にとって雪は少ない方が暮らしやすし、今までは集落の雪景色など楽しむ余裕もなかったが、最近は少し変化が伴ってきていて、来訪者への対応も悪くないようだ。いろいろ不便や暮らしにくさ等々あるにしても自分の住んでる村が誇れる。これほどうれしいことはない。それもよその人に「ここの良さ」を教えて頂いている。一枚の写真からまた新しい発見や出会いがもたらされる。
 


『彼岸のボタ隠し』

 彼岸までは伐採したボタ(材木)が見えなくなるほどに雪が降ることを言う。今年はそこまでは積もらなかったがやはり彼岸に雪が降った。
 NHKの佐々木君が来たと、湯ノ花温泉で民宿を営む清子さんから電話が鳴る。佐々木くんは体調を崩され職場を少し休んでいたが、最近復帰し今日は元気な顔を見せてくれた。大阪の取材でお世話になった女性まで連れて来ていた。ボタを隠すどころかお披露目かとも思ったが、先の事は誰にもわからないから、案内状を待つことにしよう。数年前までよく酒を酌み交わした田島の河原田さんも来られていて楽しいひと時を過ごした。大阪からのお客様へ囲炉裏には「熊鍋」も用意されていた。