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『幻の校歌』

 何となく見ていたテレビで、小田和正さんが、母校東北大学の校友歌を作られ、小田さんの指揮で後輩合唱団のきれいな旋律が放映された。息子の高校も小椋桂さんの作詞作曲による第二校歌が存在し、シンセサイザーによる演奏は校歌より心地よい。どんな経過でそれぞれの方に依頼され、どのような思いで作られたかはそれぞれの物語があるようだ。
 舘岩村でも、児童の減少から平成18年に舘岩小、上郷小が統合し新しい舘岩小ができた。息子は真新しい校舎の最初の六年生となる。統合前にはいろいろな論議がなされ、比較的新しい上郷小への統合も検討されたが、統合校舎の新築には経済的なメリットが優先され私の母校は廃校となる。今でも上郷小の校歌を3番迄歌えるのだから、名曲かどうかは別としても6年間は恐ろしい。(中学の校歌も3番迄歌えるが、高校は1番も心もとない)
 小学校統合の話が決まりかけた頃に、立松さんに校歌を作れないか尋ねたことがあった。
 立松さんは、幾度となく舘岩を訪れ、良い所も悪い所も熟字されていられたし、舘岩小でも2度ほど朗読会をお願いしていたこともあり、当時の目黒校長に相談すると「お願いしてください」と。目黒校長の後押しを受け、色々な方へのアプローチを続けて依頼できそうな時に教育委員会から待ったがかかった。「依頼金額はいくらですか」「本当に承諾を得られていますか」「校歌を作られたことがありますか」などなど。私は、歌手の歌も作詞していること、栃木の学校でも校歌を作られていることなど資料を添えながら「キミエ蕎麦と温泉でいいよ」と二つ返事で引き受けて下さった事を親切に説明したつもりでしたが、教育委員会の会合で[立松氏]のことは語られず、県音楽会関係者の方へ10万円で依頼したことが了承された。ここで、立松和平作詞、宗次朗作曲の「統合舘岩小校歌」は生まれることができなかった。多くの方がこの幻の校歌を残念に思い教育委員会へ「再考をお願い」したのだが「決まりましたので」の繰り返しの返答。戦犯を洗い出したら、地元舘岩の議員とその金魚の糞の役場職員たち。物語の生まれなかった舘岩小は総合して10年足らずでまた統合へ向けた話し合いがされている。
『ふるさと納税制度』

 本当の故郷でなくても、何らかのつながりから「ふるさと」になり、その利用名目も決めて町へ納税できる制度がある。「納税額」は税法上でも優遇されていて、町や村も特産品や特別待遇制度を目玉に獲得に躍起になっているが、南会津町は魅力が足りないのか宣伝不足か[納税者]の方は余り多くは無い。御用納めで何か騒がしい中、担当の渡部さんから「東京の伊藤さんから納税を頂きました」と連絡が入る。前沢の保存へ活用くださいとのこと。昨夜、宅配便で届けた蕎麦のお礼受けたばかりで、「納税」のことなど知るよしもなく、また今晩も長~い電話をかけることになるが、ありがたい「友人」に感謝です。